NTT Com、プライベートクラウドサービスのセキュリティ機能やセグメント拡張機能などを追加
NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は24日、プライベートクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」(以下、Enterprise Cloud)の機能を強化すると発表した。仮想パッチやウイルス対策などの機能を備えた「仮想サーバーセキュリティサービス」、サーバーセグメントの拡張を可能にする「サーバーセグメント拡張機能」を新たに提供する。
新サービスのうち「仮想サーバーセキュリティサービス」は、NTT Comのセキュリティ専門部隊「セキュリティオペレーションセンター」が提供するマネジメントセキュリティサービス。「Enterprise Cloud」上の仮想マシン(VM)に対するウイルス検索・駆除・隔離・削除といった機能を、従来の約1/4の価格で提供するほか、OSなどに脆弱性が発見されてから、正式なパッチがリリースされるまで環境を保護するために、仮想的なセキュリティパッチを作成・適用する「仮想パッチ」サービスも提供される。
また、クラウド上の仮想サーバー間における攻撃・不正プログラムの通信を防御するVM間ファイアウォール機能を提供することで、万一、利用中の仮想サーバーがウイルスに感染した場合であっても、同一セグメント上にある他サーバーへの被害拡大を防止できるとのこと。
利用料金は、ウイルス対策が月額6200円(税別)/VM、仮想パッチが月額9800円(税別)/VM、VM間ファイアウォールが月額7800円(税別)/VM、3つのサービスを含むフルセットでは月額1万6900円(税別)/VM。いずれの場合も、1工事あたり5万円(税別)の工事料金が必要となる。
一方のサーバーセグメント拡張機能は、「Enterprise Cloud」で構築するシステムのサーバーセグメントを最大24まで拡張できる機能。これにより、DMZや内部セグメントが複数で構成され、サーバー間をバックリンクで接続をするような複雑な構成のシステムを「Enterprise Cloud」上で構築できるようになるという。また、仮想サーバーに設定できる仮想NIC(vNIC)数を8枚、仮想ロードバランサ(vロードバランサ)とサービス相互接続ゲートウェイを最大24台までそれぞれ拡張する。
価格は、利用料金が0.417円(税別)/セグメントで、月額上限が1万2000円(税別)/セグメント。別途、変更作業ごとに2万4000円(税別)の工事料金がかかる。なお、2セグメントまでは無料で利用できるとのこと。
加えて今回は、「Enterprise Cloud」を再販する事業者向けに、同サービスのカスタマーポータルを自社サービスとしてカスタマイズできる機能や、エンドユーザーの契約状況・利用状況を管理するための機能を、「ホワイトラベル機能」として提供する。再販事業者は、アプリケーション、運用監視サービス、SIサービスなどの自社サービスを「Enterprise Cloud」と組み合わせ、より付加価値のあるクラウドサービスとしてグローバル規模で展開できるようになるとのこと。