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NTT Com、プライベートクラウド「Bizホスティング Enterprise Cloud」のラインアップを強化

ベストエフォート型、専用機器提供型などを追加

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は18日、プライベートクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」のラインアップに、仮想サーバーのリソースをベストエフォート型で利用できる安価な「Standardクラス」と、ユーザー専用機器で提供する「Dedicatedクラス」を追加すると発表した。2月1日より提供を開始する。

 「Bizホスティング Enterprise Cloud」は、VPN直結のネットワークを一体として提供する企業向けのプライベートクラウドサービス。ユーザーのニーズに応じてサーバーリソースをオンデマンドで提供するほか、従来はユーザー企業側の負担だったセンター側の回線もサービスとして提供するので、帯域を気にせずに利用できるという。

 従来は、CPU/メモリやストレージの契約リソースを保証する「Premiumクラス」を提供していたが、今回はベストエフォート型でリソースを提供する「Standardクラス」が追加されたため、より安価に利用できるようになった。さらに、ユーザー企業専用の物理サーバーやストレージを提供することで、基幹系システムでの利用にも対応できる「Dedicatedクラス」によってハイエンドのニーズにも対応。これらのプランを組み合わせることで、開発検証環境やファイルサーバー、基幹系システムなどさまざまなシステムに最適なクラウド環境を利用できるとしている。

 Standardクラスのコンピュートリソース利用料金は、CPU(1GHz単位)が2100円/月もしくは0.073円/分、メモリ(1GB単位)とストレージ(50GB単位)がそれぞれ1575円/月もしくは0.055円/分。Dedicatedクラスのコンピュートリソース利用料金は、物理サーバーが1台あたり18万4800円/月、ストレージ(3TB)が1台あたり26万6700円/月。

 一方、既存のPremiumクラスでも、カスタマーポータルから仮想サーバーのリソースを追加する際に、収容するサーバー基盤(クラスタ)を選択可能にした。複数のリソースを異なるクラスタに分散配置すれば、システム全体の信頼性がさらに向上する。

 また今回より、従来は月額3万1500円で提供していた、10Mbpsベストエフォートのインターネット接続利用料金を無料化するとともに、月額6万3000円だった100Mbpsベストエフォートのインターネット接続利用料金を月額1万500円に改定。以前から無料だったアプリケーション接続ゲートウェイ経由でのイントラネット回線だけでなく、インターネット回線側も、無料での利用に対応している。なお、インターネット接続を含む一部の工事料金も無料化された。

 さらに、ユーザー手持ちのCD/DVDメディアから仮想サーバーに対してアプリケーションをインストールできる「ISOマウント機能」を新たに提供する。この機能では、カスタマーポータルへアクセスしている端末の光学ドライブを仮想サーバーから接続して利用するとのこと。

(石井 一志)