セキュリティ用の仮想マシンモニター「BitVisor」新版~性能向上など
株式会社イーゲルは26日、セキュリティ対策用仮想マシンモニター(VMM)の新版「BitVisor Version 1.3」をリリースした。
BitVisorは、セキュリティ対策を目的とした純国産仮想マシンモニター。デスクトップPCやノートPCなどにBitVisorを導入することで、既存のOSに特別な変更を加えることなく、セキュリティ対策を施せる。基本機能は、HDD・CD/DVD-ROM・USBメモリの暗号化、ICカードによるID管理、IPSecによるVPN接続の強制化、USB・Firewireなどの物理ポートへのアクセス制御などだ。
特徴としては、1)OS非依存:Windows XP/Vista、Linux、FreeBSDなどのOSを修正することなしに利用可能、2)軽量:インテル ヴァーチャライゼーション・テクノロジー(Intel VT)およびAMD Virtualization(AMD-V)Technologyの両ハードウェア機能を活用することで仮想化オーバヘッドを最小化、3)純国産オープンソース:スクラッチから実装し、コードを公開――の3点が挙げられる。
新版では、HDDのバックグラウンド暗号化や64ビットゲストOSなどに対応した。仮想マシンモニターからグラフィック画面への描画機能も搭載された。
また、AMD-Vマルチプロセッサ・マルチコア対応を図り、AMDプロセッサでのBitVisorのパフォーマンスを改善。「Intel VT-x EPT」「VPID」「unrestricted guest」、および「AMD-V RVI」に対応することによる動作の高速化、起動時間の短縮も図られた。