テクマトリックス、ソフト構造解析ツール「Understand」新版~C/C++解析性能を強化


メイン画面

 テクマトリックス株式会社は26日、米SciToolsが開発したソフトウェア構造解析ツールの新版「Understand 3.0」を発売した。

 Understandは、C/C++、Java、C#などのソースコードを解析し、その構造を可視化するソフトウェア構造解析ツール。関数や変数、ファイルといったソフトウェアを構成するさまざまな要素に関する情報を詳細に解析し、開発者がそれらの情報にアクセスできる環境を提供する。

 新版では、C/C++言語の解析精度を強化するために新たなパーサーを採用した。旧バージョンよりも厳密な解析が可能となり、C++テンプレート、オーバーロード関数、COMクラスを含むコードをより正確に解析できるようになった。新たにObjective-C/C++、Python、COBOLに対応したのも特長。

 また、makeをトレースし、必要なファイル、インクルードパス設定、マクロ定義といった情報を収集できる「Buildspyツール」を新搭載した。makeによりコンパイル制御されている大規模なソフトウェア資産に対しても、効率的に設定できるという。

 そのほか、解析時に未解決なインクルードファイルやマクロを検索し、その場で設定できる「解析補助機能」や、呼び出し関係をディレクトリ階層など含めて表示し展開/折りたたみが可能な新グラフ「Cluster Graph」、ソースコードを変更することなく任意のコメントを記入し保存できる「アノテーション機能」などが新搭載されている。

 サポートプラットフォームは、Windows XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008(32/64ビット)、Linux x86/x86-64。分析対象はAda、Assembly、C/C++、Objective-C/C++、C#、COBOL、FORTRAN、JOVIAL、Java、Pascal、PL/M、Python、VHDL、Web(PHP、HTML、CSS、JavaScript)。ただしテクニカルサポートが受けられるのは、C/C++、Objective-C/C++、C#、COBOL、Java、Python、Webのみ。

関連情報