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電通グループ3社、AIの活用によるマーケティングエージェント開発・導入・伴走支援サービスを提供

 株式会社電通デジタル、株式会社電通、株式会社電通総研の3社は11日、AI活用・開発の中核を担うグループ横断組織「dentsu Japan AIセンター」の「AIマーケティングトランスフォーメーション(AIMX)ユニット」を通じて、企業のマーケティング業務の効率化・高度化と顧客への提供価値向上を図る、「AI For Growth マーケティングエージェント開発・導入・伴走支援サービス」を提供開始した。

 国内電通グループでは、人間の知(Intelligence)とAIの知の掛け合わせにより、顧客や社会の成長に貢献していくAI戦略「AI For Growth」を推進している。

 AI For Growth マーケティングエージェント開発・導入・伴走支援サービスは、企業のマーケティング業務の「AIネイティブ化」を推進し、業務の効率化・高度化と顧客への提供価値の向上を実現する。サービスでは、「構想策定」「業務プロセスデザイン」「AIエージェントの開発・利用定着化」「各種企業内システム・データとの連携・接続によるAI-Readyなデータ基盤整備」「組織・人財変革」の5つの支援を行う。

 構想策定では、マーケティング業務・組織および顧客体験の現状を俯瞰(ふかん)的に把握し、AIエージェントと共創する変革ゴール、KGI/KPI、ロードマップ、投資計画などの全体構想を策定する。

 業務プロセスデザインでは、現在の業務プロセスを解像度高く分析し、AIと人との協働を前提にした、効率的かつ迅速に適切な判断が行える業務プロセスを設計する。

 AIエージェントの開発・利用定着化では、調査、戦略プランニング、クリエイティブ、メディアプランニング、体験デザインといったマーケティング領域における知見やデータを活用した国内電通グループ独自のプロダクトと、さまざまなプラットフォーマーが提供する各種プロダクトの最適な組み合わせにより、企業ニーズにフィットするAIエージェントを開発・導入し、その利用定着化まで伴走支援する。

 各種企業内システム・データとの連携・接続によるAI-Readyなデータ基盤整備では、これまでの豊富なCDP(顧客データ基盤)構築支援および企業内システムの開発、ならびにこれらの連携実績を基に、AIエージェントが適切かつ効果的に機能する土台として、データとシステムの接続が整ったAI-Readyな環境構築を支援する。これには、各種顧客データをはじめとするデータ群の整備や、MCP(Model Context Protocol)などの整備が含まれる。

 組織・人財変革では、AIと人の協働を前提とした業務プロセスを確立するための、組織構造や人員構成の見直し、一人一人のリスキリングやマインド変革を支援する。

 今後も国内電通グループは、AI For Growth マーケティングエージェント開発・導入・伴走支援サービスやグループ各社が開発しているAIソリューションを通じて、企業の「AIネイティブ化」を支援し、マーケティング業務の効率化・高度化と顧客への提供価値の向上に貢献していくとしている。