日立ソリューションズ、大規模環境に対応したファイルサーバースリム化ソリューション新版


 株式会社日立ソリューションズは25日、ファイルサーバーの容量を削減するソリューションの新版「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション V4」を発表した。大規模なファイルサーバー環境に対応したほか、株式会社網屋のサーバーアクセスログ監査ツール「ALog ConVerter」との連携に対応したことで、サーバー内のファイルのインデックス収集時間を大幅に短縮できるという。販売は9月26日より開始する。

 「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」は、企業内のファイルサーバーから不要ファイルの候補を自動検索し、ユーザーに推奨表示して削除を促すソフト。ファイルから自動抽出した属性をもとに、さまざまな削除ポリシーに従って不要なファイルの候補を自動判別するため、ファイルサーバーの使用容量節約を支援できる。

 新版では、3000万ファイル規模のファイルサーバーに対応するライセンスを追加するとともに、網屋のALog ConVerterと連携する「MEANSアクセスログ連携オプション」が新たに用意された。ALog ConVerterで収集したアクセスログを活用し、ユーザーがアクセスしたファイルだけを対象にインデックス収集を行うので、収集時間の大幅な短縮を実現する。日立ソリューションズ社内の検証では、100万ファイルのうち約10万ファイルが更新された環境でのインデックス収集が、17時間から約100分に短縮されたという。

 またサーバー管理者は、バックアップ運用などに影響されずにインデックス収集を毎日実行できるため、より鮮度の高い情報でユーザーのファイル削除/活用を支援できるようになるとのこと。さらに今後は、アクセス頻度の高いファイルを見える化する機能でもこのアクセスログを利用し、ファイルサーバーへの直接のアクセス履歴から、より正確な情報を提供していく予定。

 加えて、条件定義された不要なファイルの保管状況レポートを定期的にメール配信し、整理、清掃を習慣化する機能が追加され、これによって、ユーザーがファイル管理のルールや手順を正しく守る習慣をつけるよう支援するとした。

 製品の価格はファイル数に応じて決まり、200万ファイルまでの場合が115万5000円、400万ファイルまでが210万円、1000万ファイルまでが315万円、3000万ファイルまでが525万円。またMEANSアクセスログ連携オプションが52万5000円から、ALog ConVerter本体が102万9000円からとなっている。


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