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日立ソリューションズ、大規模対応やBCP対策を強化したファイルサーバー最適化ソリューション

 株式会社日立ソリューションズは10日、ファイルサーバーの使用容量を最適化する「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」において、BCPと大規模対応を強化し、12月14日より販売開始すると発表した。

 「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」は、ユーザーに不要ファイルの削除を促したり、設定した条件でファイルを物理的に分類したりすることで、バックアップ作業の効率化を図るソリューション。

 今回は、新たに、大規模環境でもファイルを高速で自動移動する「MEANS自動スリム化運用オプション 拡張版」が用意された。以前より提供している「MEANS自動スリム化運用オプション」を用いると、あまり使わないファイルを、もとのフォルダにショートカットを残してセカンダリディスクへ自動的に移動させることができたが、拡張版では内部処理の多重化によって処理速度が高速化され、3000万ファイル相当の大規模環境にも対応可能になった。これにより、ファイルの移動時間を従来の約1/6まで短縮できるという。

 また、指定期間以内にアクセスされたファイルを指定フォルダへコピーする高速ファイルコピー機能が標準で提供され、レプリケーションの対象となるファイルを高速に収集できるようになるため、ストレージの運用機能を用いて遠隔地へレプリケーションする場合のコスト効率が向上するとのこと。

 さらには、NRIセキュアが提供する情報資産の識別・整理ソリューション「SecureCube/Labeling」との連携に対応。「SecureCube/Labeling」では、OfficeファイルやPDFファイルにセキュリティ重要度や保管期限などのラベル情報を設定できるが、今回「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」に追加されたユーザー設定プロパティ取得機能を用いると、こうしたラベル情報の収集を実施できる。これにより、各ファイル保存時に、保管期限や文書の重要度などのラベルを強制的に付与し、保管期限を過ぎたファイル削除の徹底や、文書の重要度別の仮想的な表示などを行えるとしている。

 価格は、「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」本体が、200万ファイルまでで115万5000円から。「MEANS自動スリム化運用オプション 拡張版」は52万5000円となっている。

(石井 一志)