テックウインド、QNAP製ボックス型NASにSMB向けのローコストモデルを追加


 テックウインド株式会社は18日、台湾QNAP Systems製のNAS製品群「Turbo NASシリーズ」において、中小企業/SOHO向けのボックス型NAS「TS-X69Lシリーズ」を販売開始すると発表した。2ベイ~8ベイの5モデルをラインアップする。また同時に、ラックマウント型のミドルレンジ製品「TS-X69Uシリーズ」でも3モデルを発売する。

 TS-X69Lシリーズは、SMB向けのミドルレンジに位置づけられるNAS製品。従来の「TS-X69 Proシリーズ」と同様、デュアルコアのAtomプロセッサ(2.13GHz)を搭載しながらも、一部の機能を省略して、よりコストパフォーマンスを高めている。

 具体的には、内部のSATAインターフェイスが3Gbpsに制限されているほか、HDDトレイのロック機能やフロントLCDパネルが省略された。iSCSI対応やVMwareによるESXi 5.0との互換性認証などはTS-X69 Proシリーズと同様に行われており、アクセス性能も220MB/秒と高速で、TS-X69 Proシリーズと遜色ない性能を備えているとのこと。

 OS環境は、Windows、Mac、Linux、UNIXのマルチOSに対応。共有フォルダの作成やユーザーアカウントの管理は直感的なWeb GUIから行えるので、サーバーやネットワークに関する深い知識がなくても管理・運用できるという。加えて、Active DirectoryやLDAPサーバーとの連携、共有フォルダ集約、Rsyncによる暗号化リモートレプリケーションなどの機能を備える点もTS-X69 Proシリーズと共通している。

 ラインアップには2ベイモデル「TS-269L」、4ベイモデル「TS-469L」、5ベイモデル「TS-569L」、6ベイモデル「TS-669L」、8ベイモデル「TS-869L」が用意される。参考価格はそれぞれ5万3400円、7万5600円、8万6700円、9万7800円、10万6700円。

 RAIDは、TS-269LがRAID 0/1、TS-469Lが0/1/5//5+ホットスペア/6/10、TS-569L/669L/869Lが0/1/5/5+ホットスペア/6/6+ホットスペア/10/10+ホットスペア。このほか、Single DiskやJBODにも対応した。

 外部インターフェイスは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×2、USB 2.0×3、USB 3.0×2、eSATAなどを備える。


TS-X69Lシリーズ

 一方のTS-X69U-RPシリーズはラック型のミッドレンジモデルで、TS-X69Lシリーズなどと同様、デュアルコアのAtomプロセッサ(2.13GHz)を搭載し、高い基本性能を持つ。今回の新モデルは、4ベイモデル「TS-469U-RP」、8ベイモデル「TS-869U-RP」、12ベイモデル「TS-1269U-RP」で、価格はいずれもオープン。

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