キヤノンソフト、スマートデバイスをより意識したクラウドアプリ開発基盤の新版
キヤノンソフトウェア株式会社(キヤノンソフト)は6日、米Amazon Web Services(AWS)のクラウド環境で稼働するクラウドアプリケーション開発基盤「Web Aviator」において、新版「同 v1.1.0」を発表した。ワークフローやオンプレミスとの連携機能などを新たに搭載しており、9月7日より提供開始する。
「Web Aviator」は、AWSのAmazon EC2とAmazon RDS上で稼働する開発基盤。Webブラウザから直観的に操作できる開発エディタを用いて、画面レイアウト、業務ロジック、データアクセスという3つの要素を定義するだけで、容易にWebアプリケーションを開発できるほか、開発終了後はワンクリックでAWS上の本番環境へ配備できるため、利用も迅速に開始可能という。また、スマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイスでの利用も視野に入れており、端末の画面サイズを意識したマルチブラウザ対応のアプリケーションを開発できるとのこと。
新版でもスマートデバイス向けアプリケーションの開発を強く意識しており、画像表示機能やワークフロー決済機能などを実装した。前者では、Webブラウザ上のクライアント画面に画像データを表示できるようになったため、スマートデバイスでのサムネイル表示などに活用できる、優れたユーザーエクスペリエンスを実現。一方、後者ではスマートデバイスを使った外出からの申請、承認、差し戻しなどの決済処理が可能になっている。
ワークフロー機能の画面イメージ |
加えて今回は、RESTサービスを利用した他システムとの連携に対応。クラウドアプリケーションと他のクラウドアプリケーション、あるいは社内の基幹システムなどが連携することにより、一気通貫でのシステム構築が可能となった。
なお、開発スタート時に必要なライセンス「Web Aviator S ライセンス」は無償。その後、開発が終了し検証・本番環境へ移行する際に必要な「Web Aviator F ライセンス」は、10ユーザーで年間18万円(税別)から。従来は最低50ユーザーの契約が必要だったが、より小規模での利用に対応している。
あわせて今回より、Web Aviatorの開発・検証環境をユーザー企業に訪問して構築する「Web Aviator開発環境構築サービス」もラインアップされた。こちらの価格は12万円(税別)から。