NEC、IT機器の構成情報を自動取得する管理ソフト「WebSAM AssetSuite DC Edition」~アプリの依存関係も可視化可能


 日本電気株式会社(NEC)は22日、データセンター向けの構成管理ソフト「WebSAM AssetSuite DC Edition」を発表した。価格は、仮想マシン100台を管理する場合で480万円(税別)から。別途、保守費用が必要になる。

 「WebSAM AssetSuite DC Edition」は、データセンター内のIT機器の構成情報を自動収集して、一元的に管理できるソフト。収集した構成情報は、利用者や契約情報などの資産情報とひも付けて一元管理することができる。

 また、動作するアプリケーションの依存関係を自動的に検知・可視化することも可能で、パッチ適用に伴うサーバー停止など、影響範囲の事前確認を行えるため、メンテナンス作業時の運用管理者の負担を軽減できるという。なお、アプリケーション間の依存関係を自動検知する機能については、組み込まれている「CA Configuration Automation(CCA)」によって実現している。

 加えて、各IT機器のファームウェア、OS、仮想化基盤、アプリケーションなどのバージョンやパッチ適用状況を一元管理し、あらかじめ登録した手順に従って、必要なパッチを自動適用する機能を搭載した。特に、SANストレージ「iStorage Mシリーズ」へのファームウェア適用は無停止で可能とのこと。

 なお製品を利用するにあたっては、管理対象の数に応じたエージェントライセンスが通常は必要になるが、仮想環境に適したプロセッサライセンスを用意しているので、これを利用すると、物理サーバー上で動作する仮想マシンの数が増加しても追加ライセンス料は不要としている。

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(石井 一志)
2012/8/22 12:12