チェック・ポイント、セキュリティゲートウェイの仮想化を実現する「Check Point Virtual Systems」


 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)は26日、仮想化技術を用いてセキュリティ環境を統合する「Check Point Virtual Systems」を発表した。

 Check Point Virtual Systemsは、チェック・ポイントのアプライアンスおよびオープンサーバー上に仮想的なセキュリティゲートウェイを作り出せる製品。最大250の仮想ゲートウェイを単一のシステム統合できるため、セキュリティ環境を簡素化できるという。

 具体的には、ファイアウォール、VPN、IPS、アプリケーション制御、URLフィルタリング、ボット/ウイルス対策など幅広いSoftware Bladeを仮想システム単位で自由に組み合わせて包括的な仮想化セキュリティソリューションを構築し、複数のネットワークセグメントを保護可能。各仮想システムでは、特定のビジネス要件に合わせてSoftware Bladeを組み合わせ、セキュリティポリシーをカスタマイズできる。

 これによって特に、部門や事業部ごとにセキュリティを管理する必要のある企業、または単一のシステムで複数の顧客にサービスを提供する必要のあるマネージドサービスプロバイダ(MSP)では、仮想化によるセキュリティゲートウェイの統合で大きな効果が得られるとした。

 また、Webセキュリティや脅威対策、ファイアウォール、リモートアクセスなどの機能ごとに専用の仮想システムを用意すれば、IT管理業務の職務分掌も従来の物理環境と同様に実現できる。さらに、バーチャル・システム・ロード・シェアリング(VSLS)技術により、最大8台のゲートウェイのクラスタ化にも対応する。

 対応OSはGAiA(R75.40VS)以降で、搭載できる仮想システム数はアプライアンスによって異なり、例えば「Check Point 2200」では最大3、「同 4800」では最大25、「UTM-1 3070」では最大10、などとなっている。

 価格は、仮想システムが3台の場合で43万5000円から。

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