日立、シマンテック、CTC、業務を自動的に復旧するDRソリューション


 株式会社日立製作所(日立)、株式会社シマンテック、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は6日、ユーザーの追加作業の必要なくシステムを復旧し、業務を自動的に再開できるディザスタリカバリ(DR)ソリューションの提供を開始した。

 同ソリューションは、日立とシマンテックの製品を組み合わせ、CTCも加えた3社で協同システム検証を行ったもの。具体的に、サーバー仮想化ソフト「VMware vSphere 5」によるサーバー仮想化環境下において、「VMware vCenter Site Recovery Manager(SRM) 5」と日立のユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage(HUS) 100シリーズ」、シマンテックの可用性ソフト「Symantec ApplicationHA」を組み合わせたDRソリューションの検証を行った。

 通常、リモートサイトの仮想マシン上にアプリケーションを復旧するためには、管理者によるアプリケーションの稼働確認や再立ち上げといった追加作業が必要だった。同ソリューションでは、SRMによるリモートサイトの仮想マシン復旧処理に、HUS 100シリーズの提供するリモートレプリケーション機能によるデータのミラーリング処理、ならびにApplicationHAによる仮想マシン上のアプリケーション稼働状況の監視・制御処理を連携。仮想マシンからその上のアプリケーションにおよぶ復旧プロセスを自動化するため、業務を自動的に再開できるのが特徴という。

 同検証はシマンテックの技術検証・開発組織の日本拠点であるジャパン・デベロップメント・センターにおいて、3社協同で行った。検証で得られたシステムの導入効果や動作確認などのノウハウをソリューション化し、システム構築に生かすことで、高信頼なシステムの導入を支援する。販売はBCPやDRで豊富な販売実績を持つというCTCが担当する。

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