シトリックス、デスクトップ仮想化ソフトの新版「XenDesktop 5.6 FP1」


 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(シトリックス)は5日、デスクトップ仮想化ソフトの新版「XenDesktop 5.6 Feature Pack 1(FP1)」を発表した。

 新版では、職場のPCにあらゆるデバイスからのアクセスを可能にする「Remote PC」機能が追加された。データセンターにサーバーやストレージを設置するのではなく、既存のPC環境をそのまま利用できるため、コストをかけずにリモートアクセス環境を提供できるとしている。なおこの機能は、XenDesktop Enterprise/Platinum Editionで標準機能として提供されるとのこと。

 また、Mobility Pack for VDI、Mobile Application SDK Citrix XenApp 6.5 Mobility Packが提供するタッチフレンドリーなユーザーインターフェイスを、XenDesktopのVDIデスクトップでも使えるようにする。これによって、タブレット端末やスマートフォンといったスマートデバイスからも、Windows 7のデスクトップが使いやすくなるという。

 さらに、開発キット「Citrix Mobile Application SDK」が新たにXenDesktopに対応し、これまでのSDKの全APIがXenDesktop環境でもシームレスに機能するようになった。このSDKを使って開発されたアプリケーションは、XenDesktopおよびXenAppのいずれの環境でも同様に動作するとのこと。

 加えて、クライアントハイパーバイザーのCitrix XenClientが、Citrixが買収したVirtual Computerの技術と統合され、エンタープライズ規模で展開可能な管理性と拡張性を実現するXenClient Enterprise版として新たに提供される。

 このほか新版では、新たな高圧縮コーデック技術を実装した「HDX 3D Pro」、仮想デスクトップからの印刷をシンプルにする「Universal Print Server」、Microsoft Lync 2010やCisco VXIなどのユニファイドコミュニケーションソリューションとの連携に最適化されたHDXリアルタイム技術など、多くの機能強化が施されている。

 XenDesktop 5.6 FP1の価格は1万7100円から。

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