日本HPがデータ保護ソフト新版、重複排除機能を標準搭載

他社との価格優位性をアピール


インフォメーション・マネジメント統括本部 事業戦略室長の森藤康之氏
重複排除が標準機能として提供されることによる価格優位性をアピール

 日本HPは3日、同社純正バックアップ・リカバリソフトの新版「HP Data Protector software 7」を発表した。8月より日本語版の提供を開始する。

 HP Data Protectorは、物理/仮想混在環境、Windows/Linux混在環境などでの柔軟なバックアップ・リカバリを実現するデータ保護ソフト。無制限のクライアントライセンスを提供するため、例えば仮想環境において、VMが複数立ち上がっていてもそれぞれにライセンスを購入する必要がなく、安価に運用できるのが特徴。これを「バックアップTCO革命」としてアピールしている。

 新版では、HP独自開発の「HP StoreOnce重複排除テクノロジー」による重複排除機能を“標準機能”として実装した。インフォメーション・マネジメント統括本部 事業戦略室長の森藤康之氏は「他社製品では高価なオプションであることが多い」としてここでも価格優位性をアピール。実際「他社製品でオプションも含めると容量制限10TBで約1000万円になるのに対し、HP Data Protector 7であれば同じ10TBでも約120万円で済む」と説明した。

 その上で「これだけ革命的なコストメリットを提供できる理由は、低価格を提供できる理由はハードとソフトのトータルベンダーだから。会社として投資しHPのLabsで研究・開発したHP StoreOnceの技術を活用している。このため、決して、安かろう・悪かろうではない」とした。

 機能的には、ソース側、ストレージ側、その間でデータを集約するバックアップサーバー側どこでも重複排除が可能。フルバックアップからアプリケーションの個別データ単位でリカバリできる「GRE(Granular Recovery Extension)」という技術にも対応する。今回は同技術を拡張し、新たにMicrosoft Exchange Serverに対応した。従来のMicrosoft SharePointおよびVMwareに加え、Exchange Server上での個別ファイルごとのリストアが可能となっている。

 価格は18万7950円から。

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