YKK、ファスナー製造工場でエネルギー管理システムを稼働


 富士通株式会社は25日、YKK株式会社と共同で「エネルギーマネジメントシステム(FEMS:Factory Energy Management System)」を開発し、YKKのファスナー製造拠点である黒部工場のファスニング事業金属材料製造部にて、本稼働を開始したと発表した。

 「エネルギーマネジメントシステム」は、溶解炉などの生産設備機械ごとに設置された電力センサーから1分単位でデータを収集し、電力消費量の見える化を行う。加えて、生産製造条件と対比・解析を行い、最適な生産状況(ベストプラクティス)を特定・再現することで、生産品質や生産性の向上にも寄与するという。

 YKKは今後、同システムをYKKグループの他事業およびファスニング事業における海外製造拠点へも展開していく予定。富士通は同システム構築ノウハウをEMSソリューションビジネスに応用するとともに、引き続き、YKKグループのグローバル品質・環境経営をICTの側面からサポートするとしている。

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(川島 弘之)
2012/6/25 18:02