日商エレ、米Infineta SystemsのWAN最適化装置を販売~データセンター間の通信を効率よく高速化


 日商エレクトロニクス株式会社(日商エレ)は19日、トラフィック最適化ソリューションを手がける米Infineta Systemsと販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、WAN最適化装置であるData Mobility Switch(DMS)を本格的に販売開始する。なお、Infineta Systemsが海外に展開するのは今回が初めて。

 DMSは、10Gbpsまでの広帯域トラフィックを最適化できるアプライアンス製品。従来のWAN最適化装置は、エンタープライズの本社・支社間や、ユーザー間でセッション数が1万を超えるような個所に適用され、アプリケーションの高速化に適しているのに対して、DMSは、セッション数は少なくても、セッションごとに広帯域が必要とされるデータセンター間のストレージバックアップやレプリケーションといった用途に適しているという。

 昨日としては、10Gbpsまでのデータレートのトラフィックを優先制御できるほか、TCPレベルでトラフィックを最適化、また重複排除と圧縮により、トラフィック量を平均して80%~90%削減できるが、これらの機能をすべて専用ハードウェアによって並列的に実施するため、効率のよい高速化を行えるとした。

 回線は、専用線、MPLS、IP-VPNなどに対応。遅延が起こりやすい海外との通信において、コスト効率よく体感速度を改善できるため、クラウド事業者や、グローバルに事業展開しているエンタープライズでの利用に向くとのこと。

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(石井 一志)
2012/6/19 17:15