SAPジャパン、HANAに対応したグローバル経営管理ソフト


ソリューション統括本部 エンタープライズマネジメント本部長の松村浩史氏

 SAPジャパン株式会社は29日、インメモリソフト「SAP HANA」に対応したグローバル経営管理ソフト「SAP Planning and Consolidation v10.0 for SAP NetWeaver SP06」の一般提供を開始した。

 同ソフトは、企業の予算編成・計画策定といったグローバルでの経営管理要件をサポートするアプリケーション。SAP HANAに対応することで、例えば、50万レコード以上の巨大なレポートを作成するクエリを従来の21倍、予算データの登録であれば従来の3倍の速さで行えるなど、処理能力が大幅に向上している。「書き込みは現状の3倍増からさらに今後向上する見込みだ」(ソリューション統括本部 エンタープライズマネジメント本部長の松村浩史氏)。

 また、単に速度向上だけでなく、より詳細な粒度のデータを使って計画策定・予実管理できるのがメリット。これまでのように個社や部門といった切り口での財務諸表ベースの予算管理のみならず、品目や得意先などの詳細レベルからの集計処理・演算によって、収益予測の精度向上が可能となる。

 このほか、近日中にSAP Planning and Consolidationによるアプリケーションにアクセス可能なiPadアプリをリリースする予定。手元のデバイスからいつでも最新のパフォーマンスデータを参照し、予実の進ちょく状況やアラートを確認できるとともに、メールやコラボレーション機能を活用して、即座に関係者にアクションの指示を行えるようなワークスタイルを実現する。

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(川島 弘之)
2012/5/29 13:12