NECとSASがビッグデータ領域で協業、業種向けテンプレートの開発や共同推進体制の確立などを実施
日本電気会社(以下、NEC)とSAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は22日、ビッグデータ領域で協業すると発表した。
これに伴いNECは、SASとSIリセラー契約を締結し、SASのビジネスアナリティクス(BA)製品を販売開始する。NECによれば、自社の超高速DWHアプライアンス「InfoFrame DWH Appliance」とSASのBAソリューションを連携させることにより、ほかのプラットフォームと比べて分析処理を10倍以上高速化できるとのことで、顧客が分析のトライ&エラーを迅速に行えるようになることから、データ活用のPDCAサイクルを加速できるとした。加えて、システム構築・運用の簡易化、システム運用費の最大1/3への低減も可能としている。
2つ目の取り組みとしては、NECが持つ業種ノウハウとSASが持つデータ活用ノウハウを連携させ、ネットサービス業、通信業、流通・サービス業、製造業など各業種特有の大量データ分析視点や分析手法を標準化したテンプレート10種を共同開発。これをNECが9月から販売する。このテンプレートを活用すると、個別開発に比べてシステム開発期間やコストを低減できるとともに、手元にあるデータの分析・活用が迅速に開始できるようになるという。
なおこうした協業を受けて両社は、BAを用いたシステムの提案・販売・構築などを共同で行う体制を100人規模で確立するとともに、両社のソリューションを用いて高度な分析や分析モデルの構築・実行支援を行う20人規模の分析要員体制をNEC内に設け、今後も順次規模を拡大するとした。