ISID、連結会計クラウドサービスがAmazonのクラウド基盤に対応

　株式会社電通国際情報サービス（ISID）は9日、Amazon Web Services（AWS）のクラウドを利用し、連結会計クラウドサービス「STRAVIS on CLOUDiS」を提供すると発表した
。これまでは独自のクラウド基盤上から提供してきたが、AWSの環境を選択肢に加えることで、顧客のニーズに対応するという。

　「STRAVIS on CLOUDiS」は、ISIDが開発している連携会計パッケージ「STRAVIS」と連結経営データ収集システム「STRAVIS-LINK」をクラウド環境で提供するもの。制度連結会計と管理連結会計の融合を基本コンセプトとしており、IFRS（国際財務報告基準）対応、グループ経営管理の強化、決算早期化などの経営課題を解決できるという。

　今回は、このサービスをAWSのクラウド環境に対応させるとともに、システム運用の支援サービスとあわせて提供。これによって、ユーザー企業はインフラ運用負荷から解放され、運用コストの削減を実現するとした。

　また、AWSのリソースは瞬時に調達できることから、連結対象子会社の増加や期末決算期など、システムに対するアクセス増加が予想される場合でも、計画的かつ効率的にリソースを増やせるとのこと。さらに、障害発生時には短時間でのリカバリ対応が可能で、可用性と耐障害性にも優れるとしている。

　加えて、SLAを提供しているクラウドストレージのAmazon S3へ定期的にデータをバックアップするので、安全なデータ保存環境を実現しているとのことだ。

　なおこのサービスは、5月11日まで東京ビッグサイトで開催中のイベント「クラウド コンピューティングEXPO【春】」でデモや展示が行われている。