日本HP、ビッグデータ関連のコンサルサービスを拡充~バッチ処理高速化の支援も


ビッグデータ関連のコンサルティングのポートフォリオ。HP Hadoop HBaseサービスはすでに発表済みのサービスである
HP ビッグデータ分析コンサルティングサービスの概要

 「当社では、ビッグデータはイノベーションと考えており、ビジネス、テクノロジー両面で革新をもたらすだろう。そのために、お客さまの変革をコンサルティングでお助けする」――。日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は2月29日、「HP ビッグデータ分析コンサルティングサービス」「HP ビッグデータバッチ処理高速化コンサルティングサービス」を提供開始すると発表した。

 日本HPが発表した新コンサルティングサービスのうち「HP ビッグデータ分析コンサルティングサービス」は、いわゆる“ビッグデータ”の活用支援を行うもの。非構造化データ分析のプランニングからロードマップ策定、データマイニング処理基盤の設計・構築、運用に至るまでをトータルに提供する。

 サービスは大きく4つに分かれる。1つ目は、HPの社外・社内の事例をもとにビッグデータの活用例を紹介し、顧客がどう非構造化データを活用していくかを見いだすための「ディスカバリーワークショップ」。2つ目の「分析支援コンサルティングサービス」では、どういったアルゴリズムを使いどのプラットフォームでやるかなどの全体設計や、今後の対応策、予算規模、スケジュールなど、上申書のもととなる情報を作成する。

 3つ目は、策定したシステムの将来像に向けて、システム全体の要件定義、システム設計・構築、運用サービスなどを提供する「分析システム導入支援サービス」。そして最後の「分析システム運用支援サービス」において、システム運用の支援を行う。

 執行役員 テクノロジーコンサルティング統括本部長の有安健二氏は、日本HPならではの強みとして、「サーバーやストレージだけでなく、データ収集のためのネットワーク、ソフトウェアまで、すべてを提供できる数少ない企業であること」を強調。また、「ビッグデータはテクノロジー面でもイノベーションであり、テクノロジーベースのコンサルティングが可能なのは当社ならではだ」などと述べた。

 価格は、「ディスカバリーワークショップ」が100万円から、「分析支援コンサルティングサービス」が500万円から、「分析システム導入支援サービス」が100万円から、「分析システム運用支援サービス」が100万円から。


執行役員 テクノロジーコンサルティング統括本部長の有安健二氏ビッグデータ活用のための、一貫した製品群を持っている点が日本HPの強みとのこと。買収したAutonomyなどのソリューションも活用していくという
HP ビッグデータバッチ処理高速化コンサルティングサービスの概要

 一方の「HP ビッグデータバッチ処理高速化コンサルティングサービス」は、Hadoopなどの分散処理技術を利用して、企業におけるバッチ処理の高速化を図るコンサルティングサービス。テクノロジーコンサルティング統括本部 テクノロジーソリューション本部 担当部長の吉岡祐氏は「お客さまはすでに困っているので、1カ月くらいの短期間で早く安くコンサルティングをするのが特徴。約8時間かかったバッチ処理を1時間に短縮した事例もある」と、その特色や効果を説明した。

 価格は、既存システムの問題点を洗い出す「バッチ処理高速化コンサルティングサービス」が100万円から、システム設計などを行う「バッチ処理高速化システム導入支援サービス」が500万円から、運用を支援する「バッチ処理高速化システム導入支援サービス」が100万円から。


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