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日立、バッチ処理を高速化する「かんたんHadoopソリューション for バッチ処理」

HA8000-bd/BD10

 株式会社日立製作所(以下、日立)は17日、バッチ処理を高速化するソリューション「かんたんHadoopソリューション for バッチ処理(Asakusa Framework&JP1)」を発表した。18日より販売する。

 昨今、バッチ処理の課題として、データ量の増加や処理ロジックの複雑化に伴って、所定時間内に処理が完了せず、システム全体の運用に影響を及ぼす事態が一部で発生している。一方、従来月次のバッチ処理で集計しているデータを日次で集計できるようにすことで、より精度の高いデータを迅速に把握・分析し、経営判断に活用するニーズが増化している。そこで、投資を抑えた形でデータ処理を高速化できるHadoopに関心が集まっているが、Hadoopを活用したシステムの構築・運用には高い知識や技術が求められることから、容易にデータ処理を高速化できるソリューションが求められていたという。

同ソリューションは、高集積のエントリーブレードサーバー「HA8000-bd/BD10」と統合システム運用管理「JP1」、分散処理基盤「Hadoop」、Hadoopを活用したバッチ処理プログラムを効率的に開発するためのフレームワーク「Asakusa Framework」を組み合わせたもの。HA8000-bd/BD10に、「Cloudera Enterprise/CDH」、Asakusa Framework、JP1をインストール・初期設定を済ませて提供。採用されているソフトウェアに関しては、オープンソースのAsakusa Frameworkを含め、すべて日立グループがサポートサービスを提供し、導入から運用までをトータルに支援する。これにより、バッチ処理の大幅な高速化を迅速かつ容易に実現し、経営判断などに必要なデータのより高い精度での利活用を実現するという。

 価格は、導入時のサーバー・ソフトウェア・サービス費用が677万2500円から、年間保守サービスが543万1860円から。

(川島 弘之)