サントリー、天然水の家庭用宅配業務の基幹システムにクラウド型ERP「NetSuite」を採用


 株式会社富士通マーケティング(以下、FJM)は15日、「サントリー天然水」の家庭用宅配事業の基幹システムを、SaaS型業務アプリケーション「NetSuite」により構築したと発表した。

 この事業を運営するのは、サントリーホールディングス株式会社(以下、サントリー)グループである、サントリーフーズ株式会社、サントリーロジスティクス株式会社、サントリー食品インターナショナル株式会社の3社。サントリーでは、1993年より天然水の宅配事業へ参入したほか、また2008年より家庭向けの「サントリー天然水専用冷水サーバー」を販売しているが、今回は家庭用宅配事業を強化すべく新ウオーターサーバーを開発し、3月2日から1都3県を対象に、レンタル提供を開始することになった。

 一方、こうした宅配事業強化において、受注から提供までのさらなる時間短縮や、今後増えると予測される受注・販売・在庫など各種情報の一元化のため、サントリーは新たな期間システムの構築を検討。FJMがクラウド型ERPの「NetSuite」を導入した。

 これによって、Webサイトおよびコールセンターからの契約と配送・債権債務の一元化を実現したことに加え、クラウドでの提供であるため、運用コストの削減も達成されており、今後のビジネス拡大にも柔軟に対応できるという。

 なおNetSuiteの採用理由としては、業務の大半が標準機能のユーザーカスタマイズの範囲で構築可能であること、ユーザーによるインフラ導入・設定・メンテナンスが不要であること、Webサイトが販売管理と統合されており、稼働後でも業務追加が可能であることなどが挙げられている。

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