アキュテクスとIIJ、クラウドストレージを利用したバックアップで協業


 株式会社アキュテクスと株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は16日、クラウドストレージを利用したバックアップの分野で協業すると発表した。

 協業により、アキュテクスが国内代理店として販売している米Zmandaのバックアップソフト「Amanda Enterprise」のバックアップ先として、IIJが提供するREST API型クラウドストレージサービス「IIJ GIOストレージサービス FV/S」が選択可能となる。両製品の連携によって、従来のバックアップシステムと比べて、より安価で短期間にバックアップシステムが構築できるという。

 「Amanda Enterprise」は、ネットワークに接続された多様なOS、データベース、アプリケーションのデータを定められたスケジュールに従ってクラウドストレージにバックアップするソフト。一方、「IIJ GIOストレージサービス FV/S」は国産クラウドサービスとして、日本企業が求める低遅延、高品質、安定性を重視したクラウドストレージだ。

 「Amanda Enterprise」から「IIJ GIOストレージサービス FV/S」を選択することで、対象クライアントから物理的に離れた環境に自動的にデータをバックアップできる。データ容量に応じてストレージスペースも拡張でいるため、初期コストや運用コストを大幅に抑えられるという。

 また、「IIJ GIOストレージサービス FV/S」へのバックアップはインターネット経由で行われる。「Amanda Enterprise」にはAES 256ビットによるデータ暗号化機能が標準で搭載されているため、安全にデータを転送可能。クラウドストレージ上に保管されたデータも常に暗号化される。

 昨今、データ量の増加に伴い、ストレージコストが増える傾向にある。内部統制やDRの観点からもストレージ内の全データを安全な場所に長期保管することが求められており、その運用管理は多大な手間となる。両社は今回の協業により、コストやセキュリティが課題となってバックアップシステムを構築できなかった企業に対し、積極的に提案する方針。また、引き続き技術面での提携をすすめ、さらなる機能連携などを図るとしている。

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