IIJとマクニカネットワークス、クラウドストレージを利用したバックアップシステム

ストレージアプライアンス「StorSimple」を活用


 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)とマクニカネットワークス株式会社は7日、クラウドストレージを活用したバックアップシステムを提供開始すると発表した。IIJのクラウドストレージサービス「IIJ GIOストレージサービス FV/S」と、マクニカネットワークスが国内総代理店として扱うストレージ「StorSimple」を組み合わせて実現する。提供開始は2012年1月の予定。

 「StorSimple」は、重要度に応じたデータの階層化機能を備える米StorSimpleのストレージアプライアンスで、内蔵するSSDやHDDに加えて、クラウドストレージを用いた階層化に対応する点が最大の特徴。利用頻度の高くない、バックアップ/アーカイブなどのデータは、「StorSimple」が自動的に判断しクラウドストレージに送ってくれるため、ユーザーの負担やコストを抑えた運用が可能になる。

 データ保存先のクラウドストレージとしてはAmazon S3やWindows Azure、ニフティクラウドなどが選択できるが、今回は「IIJ GIOストレージサービス FV/S」が正式に対応した。このサービスを利用する場合でも、ほかのクラウドストレージと同様、ユーザー側での追加開発やデータ転送などの作業は発生しない。

 なおクラウドストレージ利用で不安視されるセキュリティ面では、AES 256によるデータ暗号化機能が標準搭載されているので、セキュアなデータ転送・保管が可能とのこと。

 IIJとマクニカネットワークスでは、コストやセキュリティなどが課題となって、今までデータのバックアップや階層化環境を構築できなかった企業などに対し、このソリューションを提案。積極的に販売活動を行って行く考え。また、マーケティングや技術面においても協力する予定で、2012年度末までに30社の獲得を目指すとしている。

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