日本女子体育大学、仮想化技術で最適化された学内クラウド基盤を構築~ネットマークスが支援


 日本女子体育大学は9日、株式会社ネットマークスの協力のもと、仮想化技術により最適化された学内ICT基盤を構築したと発表した。2011年10月から試験運用を実施し、このたび本格稼働を開始したという。

 このシステムでは、ブレードサーバーのCisco Unified Computing System(UCS)とEMCジャパンのストレージ、VMwareの仮想化ソフトなどを組み合わせており、仮想化に最適化されたサーバー基盤、およびデスクトップ基盤として構築された。サーバールームに設置されるラック数は、旧システムに比べて半減したほか、これらを一元管理することで運用管理の負荷が大幅に軽減。さらに、約50%の消費電力削減も実現しているという。

 またネットマークスが提供したクラウド認証連携ソリューションを用いて、学生や教職員の認証情報を保有する学内の認証システムと、パブリッククラウドサービスとの連携を実施。学内システム側で認証を行った後、認証済みである旨をクラウドサービス側へ送信する仕組みによって、IDとパスワードがインターネット上を通過することを回避している。あわせて、シングルサインオン機能により、ユーザーの利便性を向上させているとのこと。

 クライアント端末側では、業務用クライアントにVDI(仮想デスクトップ環境)を導入し、運用管理の省力化やセキュリティレベルの向上を実現。加えて、全教員向けにiPad2を120台導入して、教育コンテンツの手軽な閲覧・配信が可能な環境を実現したほか、モバイルデバイス管理(MDM)システムの導入により、データ保護と端末管理を行っている。

関連情報
(石井 一志)
2012/2/9 12:30