トレンドマイクロ、脆弱性を悪用する攻撃からサーバーを保護する中小企業向けソリューション


 トレンドマイクロ株式会社は8日、中小企業向けサーバー保護ソリューション「Trend Micro Deep Securityあんしんパック」(以下、あんしんパック)を発表した。サーバー向けのセキュリティ製品と設定・運用サービスを組み合わせたソリューションで、同日より販売を開始する。

 TMDSあんしんパックは、マルウェアや脆弱性を悪用する攻撃からサーバーを保護するための統合ソリューション。初期導入時や運用時にユーザーが行う作業を最小限に抑えており、保有するサーバーが少ない環境でも、セキュリティ対策を効率的に管理・運用できるという。

 具体的には、防御対象となるサーバーへエージェントプログラム(Deep Securityエージェント)をインストールし、オペレータに連絡すると、オペレータが遠隔でサーバーの脆弱性をスキャンする仕組み。OSやアプリケーションの脆弱性に対する修正プログラムを適用できない場合は、対象のシステムに変更を加えず、脆弱性を悪用する攻撃から一時的にサーバーを保護する仮想パッチを適用することで、対象サーバーを保護する。また、保護対象の脆弱性は定期的に自動更新されるため、システム管理者は適用する仮想パッチを意識することなく、サーバーを運用できるとのこと。修正プログラム適用後は、自動的に仮想パッチが解除される。

 さらに、マルウェアがサーバーへ侵入しようとした際に検出する「リアルタイム検索」、毎週/毎日など事前に設定した時間に検索を行う「スケジュール検索」の機能を備え、サーバーをマルウェア感染から保護するとのこと。

 なおトレンドマイクロでは、あんしんパックについて、今後3年間で10億円の販売を目標としている。

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(石井 一志)
2012/2/8 13:25