富士通、興行主自身がチケットを販売・管理できる「票券管理SaaS」

セブンイレブンでの代金収納や発券機能も提供


 富士通株式会社は10日、SaaS型のチケット販売管理サービス「票券管理SaaS」を発表した。正式サービスは同日より開始されるが、すでにNHK交響楽団(N響)が先行導入しており、2011年11月より、一部オンラインでのチケット販売を開始しているという。価格は個別見積もり。

 「票券管理SaaS」は、全国の興行主が映画、演劇、コンサート、スポーツなどの興行チケットを販売・管理できるサービス。興行主が自社Webサイト上でチケットを直接販売できる仕組みをSaaS型で提供するほか、セブンイレブンでのチケット代金収納、発券、払い戻しも可能になるので、チケットを購入する顧客の利便性向上、チケット販売における販路拡大にも貢献するという。

 また、プレイガイドへのチケット販売委託と異なり、興行主自身がリアルタイムにチケットの予約、販売、管理を行えるので、従来よりも低コストで効率的なチケット販売を実現するとのこと。あわせて、プレイガイドへのチケット販売委託では得られにくい、会員情報や購買履歴データといった購入者情報を直接管理できる仕組みも提供される。

 利用にあたっては、このサービスを導入し、基本設定、会場図・座席の登録などを行うだけで、自社のWebサイトから迅速に販売を開始できる点も特徴。会場図作成がなく、クレジット決済機能を利用しない場合は、最短3日でチケットの販売を開始できるとした。

 さらに単発や短期集中型の公演チケットも容易に販売対象へ追加できることから、興行主のビジネス状況にあわせ、柔軟に対応可能としている。


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(石井 一志)
2012/1/10 11:46