リコー、資料のサムネイル表示などに対応した「TAMAGO Presenter」新版

iPad用ペーパーレス会議アプリ


サムネイル表示機能。ページ数が多い資料も用意に目的のページが探せる
資料の追加機能。従来は1会議3資料までだったが、30MBまでなら何資料でも登録可能となった
発表者のロック機能。会議作成時にオンにしておけば、会議中、発表者権をほかの参加者に取られないようになる

 株式会社リコーは13日、iPadを活用したペーパーレス会議アプリ「RICOH TAMAGO Presenter」の新版「V1.2.0」を公開した。App Storeから無料でダウンロードできる。

 RICOH TAMAGO Presenterは、ペーパーレス会議システムを実現するiPadアプリ。新版では、「サムネイル表示機能」「資料の追加機能」「発表者のロック機能」を追加した。また、10月末に発表され、「手書き機能」を搭載したV1.1.0では、ちょうどiOS 5の発表と重なったこともあり、iOS 5で一部動作に不安定なところがあったが、V1.2.0にてiOS 5にも正式対応し安定性を向上している。

 サムネイル表示機能は、資料をサムネイル表示する機能。従来は1ページずつめくるフリック操作のみに対応していたが、ページ数が膨大な資料では、目的のページに到達するのも一苦労だった。サムネイル表示に対応することで、目的のページへ即座にたどり着ける。

 資料の追加機能では、会議途中で使用する資料を追加できる。従来は会議開催時に資料を事前登録しなければならず、新たに資料を追加するためには、会議そのものを登録し直さなければならなかった。同機能では、会議主催者でなくても、誰でもいつでも資料が追加できる。また、従来は1会議あたり3資料までだったが、容量制限(合計30MBまで)とし、この容量内であればいくつでも資料が登録できるようになった。

 発表者のロック機能では、発表者を1人に固定できる。RICOH TAMAGO Presenterでは、発表者が資料をめくると、各参加者のiPadでもその動作が反映される。その発表者をワンタップで切り替える機能が搭載されており、ディスカッション形式の会議をスムーズに進められるのだが、中には発表者を固定したい会議もある。そうした場合にいたずらで発表者を変えられないよう、会議主催者の端末のみ発表者の機能を限定できるのが同機能だ。

 RICOH TAMAGO Presenterは、新しいアイデアを形にする「TAMAGO」プロジェクトで産み落とされた。プロジェクト第1弾となる同アプリでは、リリースして約半年で3万ダウンロードを突破するなど評判も上々。今回の機能強化は、ユーザーフィードバックを基に要望の多い機能を実装したものとなる。

 今後も機能強化を続けるつもりの同社。しかし、RICOH TAMAGO Presenter自体はあくまでシンプルなままとし、付加価値については有償版の提供を予定している。有償版では別途サーバーを用意する構成となり、100人規模の大人数や遠隔地との会議、PCやAndroid版などのマルチプラットフォームに対応する予定。また、テレビ会議ソリューション「P3000」にRICOH TAMAGO Presenterの“資料共有”という概念を採り入れる連携も検討中とのこと。

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