ソフトバンクテレコム、プサンデータセンターが完成~韓国KTとの合弁で


 ソフトバンクテレコム株式会社は8日、韓国の慶尚南道金海市に建設していたプサンデータセンターが、このたび完成したと発表した。韓国の通信事業者であるKT Corporation(以下、KT)との合弁で「kt-SB data service Co. Ltd」(以下、kt-SB)を11月に設立。同データセンターなどから、日本向けのサービスを提供する。

 プサンデータセンターは、ソフトバンクテレコムとKTがそれぞれ培ってきた運用ノウハウを融合し、高いセキュリティ環境と、事業継続のために必要な最近の機能を持ったデータセンター。安定的に電力を確保するために、異なる2カ所の変電所から異なるルートで電力の供給を受けるほか、24時間以上の非常用発電設備を備え、燃料の供給体制も確保しているという。

 年内にも試験運転を開始し、2012年1月には正式サービスを開始する。当初はデータセンターサービスの提供を予定だが、日本国内における提供価格と比べ、約50%安価な価格設定になるとのこと。また今後は、クラウドサービスについても提供を予定する。

 なおソフトバンクテレコムとKTでは、今回の共同事業の開始にあたって、日本-韓国間に冗長化されたデータセンターサービス専用の大容量の国際回線を用意した。顧客がこの回線を経由してプサンデータセンターにバックアップされるデータを活用することで、国内での事業継続を支援するとしている。

 また今後は、同データセンターを核としたアジア地域への最短のインターネットルートを新たに確保することで、拡大するアジアでの日本企業の事業活動に対応し、東アジアのハブ・データセンターとしても利用できるサービスを提供する計画だ。

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