シトリックス、中小企業向けのデスクトップ仮想化ソリューション「VDI-in-a-Box 5」


 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(シトリックス)は30日、オールインワンの仮想デスクトップ構築ソリューション「Citrix VDI-in-a-Box 5」を発表した。もともとは米Kavizaが提供していたソリューションで、米Citrixが5月に買収を発表した後、初めての製品リリースとなる。販売は年内にも開始される予定で、国内ではKavizaの代理店だった日商エレクトロニクスが引き続き取り扱うとのこと。

 VDI-in-a-Boxは、主に中小企業を対象として提供される、オールインワンの仮想デスクトップソリューション。Windowsの管理者によって1台のサーバー上で展開でき、一元管理された仮想デスクトップ提供環境を迅速に導入できるという。

 具体的には、DASを利用してサーバーグリッドを構成することで、管理サーバーやSANの共有ストレージなど、従来のエンタープライズ向けVDIシステムを構成する要素を不要にしており、全体のコストの60%以上を削減できるとのこと。

 またCitrix HDXテクノロジーにより、高品位なユーザー体験を提供可能なことに加えて、クライアントツールの「Citrix Receiver」による高可用性も確保されているとした。

 さらに新版では、仮想デスクトップを簡素化する新機能として、Windows管理者による仮想デスクトップの管理を簡素化・迅速化する新たなウィザードと、XenServer、Hyper-V、VMware vSphereに対応するために拡張されたオープンアーキテクチャが追加された。


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