CTC、コンタクトセンター機能をクラウドで提供する「T-ReCS」


システム概要図

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は9日、コンタクトセンター向けのパブリッククラウドサービス「T-ReCS(ティーレックス:Telephony-Revolutionary Cloud Service)」の提供を開始した。100席以下のコンタクトセンターが対象。金融機関、製造業、通信事業者などに向けて順次展開する。

 T-ReCSは、構内交換機(PBX)、簡易音声自動応答(IVR)、統計、通話録音などの機能を、CTCデータセンターから提供するクラウドサービス。システム機器のバージョンアップやメンテナンスにかかるコストを削減し、通常の1/2の期間で使い始められる。

 T-ReCSでは、日本アバイアの大規模コンタクトセンター向けコミュニケーション・プラットフォーム「Avaya Aura」を冗長構成で使用。オペレーターのスキルに応じたコールの分配など高度な機能がSaaSとして利用できる。また、顧客情報管理、問い合わせ管理、FAQなどの機能を網羅した画面テンプレートや着信ポップアップ(CTI連携)機能などは、Salesforce.comのクラウドアプリケーション上でCTCが独自開発しており、オプションとして提供される。

 T-ReCSは、中小規模の金融機関をはじめ、通販や製造業向けに提供するとともに、オンプレミス型のシステムとT-ReCSを組み合わせたハイブリッド型のコンタクトセンターソリューションも展開する方針。また、ソーシャルメディア上の情報を活用するソリューションの拡充なども図り、T-ReCSを強化していく。販売目標は2015年度末までに合計1400席、10億円。

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(川島 弘之)
2011/11/9 16:31