ホンダ、HP製ブレードサーバー1000台のCAEシステムで四輪開発を加速


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は31日、株式会社本田技術研究所(以下、ホンダ)の四輪R&Dセンターに四輪車の研究・開発を支援するCAE(コンピュータ
エイデッドエンジニアリング)を導入したと発表した。6月10日より本稼働している。

 導入したのは、ブレードサーバー「HP ProLiant BL460c Generation 7(以下、BL460c G7)」1000台から成る超高性能分析・解析用CAEシステム。BL460c G7は、ハーフハイトのサイズに6コアXeon 5500/5600番台を最大2基、最大384GBメモリを搭載できる製品で、今回のシステム全体では1万2000コアを搭載している。構築期間はわずか3カ月だったという。

 ホンダの四輪R&Dセンターでは、燃料電池電気自動車・電気自動車など事業領域の拡大による開発増加や、グローバル競争に対応するための効率的な開発実行といった新たな状況への対応が求められていた。そこで各種実験のシュミレーション化による研究の高度化や開発サイクルの短縮化を図るため、分析・解析用途のCAEシステムを性能強化する計画だった。

 日本HPに対しては、CAEシステムの運用実績と短期間での導入計画を評価。両社は技術面での協業関係を結び、ホンダ内で日本HPの技術を検証・評価する体制を整えており、今回のCAEシステム導入はその一環として今後も協力していく方針。

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