NECとNECフィールディング、オフィスの消費電力を見える化する「エネパル Office」


エネパル Officeのメイン画面(イメージ)

 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECフィールディング株式会社は7日、省エネオフィスサービス「エネパル Office」を発表した。同日より販売を開始する。

 エネパル Officeは、電力センサーを利用して、空調機器、照明機器、コンセントに接続した機器の消費電力を見える化するサービス。具体的には、オフィス内の分電盤やコンセントに電力センサーを設置し、空調機器、照明機器、およびコンセントに接続した機器ごとの消費電力、電力料金、CO2排出量を示すほか、温湿度センサーにも対応しており、温湿度と消費電力の状況とを併せて分析することで、空調機器が効率的に機能しているかどうかも検証できる。

 また今後は、人感センサーや照度センサーにも対応予定で、無人の場所における空調や照明の無駄も発見できるようになるという。

 さらに、あらかじめ設定した消費電力量の目標値と、それに対する実績の進ちょく、前月・前年同月からの増減を表示する機能も備えた。加えて、対象オフィスにおける過去の電力消費のパターンをもとに、想定される消費電力量を算出し、実績値と比較することで、無駄な消費電力エリアや、省エネに向けたアドバイスを管理者に提示することもできる。

 各種センサーから収集したデータは、NECフィールディングのデータセンターに蓄積するため、ユーザー企業が専用サーバーを設置する必要はなく、また各種センサーは無線通信に対応するため、設置工事を容易にしているのも特徴で、最短3週間でのサービス導入が可能としている。

 基本構成時の価格は、初期費用が98万円(税別)、月額利用料が3万9000円(税別)で、工事費は別途必要。両社では、新サービスについて今後3年間で500システムの販売を目指すとのことだ。

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(石井 一志)
2011/7/7 15:56