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コマツ本社にNECの省エネオフィスサービス「エネパル Office」を導入

エネパル Officeの概要
管理者用メニュー画面

 日本電気株式会社(NEC)とNECフィールディング株式会社は27日、株式会社小松製作所(コマツ)の本社ビルに、オフィスの消費電力を見える化して効果的な節電を支援する「エネパル Office」を納入したと発表した。

 エネパル Officeにより、部門ごとの消費電力を機器単位で見える化。本社ビルの各フロア(2~10階)の分電盤に電力センサー37台を設置し、空調機器、照明機器、およびコンセントに接続した機器の消費電力量を見える化し、温度センサー39台を屋上や各フロアに設置して外気温・室温のきめ細かな把握を実現。これらにより、管理者に気づきを与え、オフィスの節電に貢献する。

 コマツでは、昼食時間や休日における想定以上の電力使用状況や、空調機器の運転開始時の消費電力が高いことに着目し、始業時間の30分前に空調を入れる運転方式に見直すことで、始業後の消費電力量の急激な情報を抑制するなどの効果を確認している。

 また、エネパル Officeではあらかじめ設定した消費電力量の目標に対する進ちょく状況、前月・前年同日実績からの増減などを管理者のPC画面に表示。対象フロアにおける過去の電力消費の傾向やセンサー情報を基に自動診断を行い、電力使用の問題点やさらなる省エネに向けた改善点など約600種類のアドバイスを表示するなど、目標達成のための対策立案をサポートする。

 センサーから収集したデータは、NECのデータセンターに蓄積するため、利用者が専用サーバーを設置するなどの作業が不要なのも特長。また、設置した多くのセンサーは無線でデータ収集を行うことで配線工事の煩雑さをなくし、短期間でのサービス提供が可能だとしている。

 今後、コマツではさらなる消費電力の削減に向けて、センサーの増設や、社員への詳細な情報提供による省エネ意識の向上などを検討していく。

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