CSK Win、SQL ServerのBI機能とSAPソリューションを連携させるモジュール「PerfectConnect」


 株式会社CSK Winテクノロジ(以下、CSK Win)は6日、SAPソリューションのデータ分析を行える連携モジュール「PerfectConnect」を発表した。SAPソリューションのデータとSQL Server 2008 R2に標準搭載のBI(ビジネスインテリジェンス)機能を連携させるもので、同日より販売を開始する。また同時に、最短2週間での導入を可能にする「PerfectConnect 導入評価パック」、大規模データベース構築を提供する「SQL Server 2008 R2 BIシステム構築ソリューション」も発表した。

 「PerfectConnect」は、SQL Serverで提供されているBI機能とSAPソリューションを連携させ、業務データ活用の基盤として利用できるようにするソリューション。業務データの差分転送によって高速な連携を実現するほか、顧客個別のデータ環境に応じ、最適な転送のためのチューニングパラメータをあわせて提供する。これを利用することにより、基幹システムの業務データに変更を加えることなく、経営判断に役立つ分析やExcelなどを用いた高度な分析が可能になるという。

 また、SQL ServerのBI機能の1つであるSQL Server 2008 R2 Integration Services(SSIS)からの呼び出しが可能。SSISのGUIツールにより、SAPソリューションの蓄積データを対象とした、抽出・変換・ロードの処理フロー設計が直感的に行え、SQL Serverが持つその他のBI機能をあわせて利用することで、SAPソリューションのデータ分析が、複雑なオペレーションやプログラム開発なしに実現できるとしている。

 さらに「PerfectConnect」では、BizTalk Server 2010のコンポーネントであるBizTalk Adapter Pack 2010を使用して動作するのも特徴。BizTalk Adapter Pack 2010では、多くのバージョンのSAPソリューションがサポートされているため、導入企業の現在の環境に左右されることが少なく、多くのSAP導入企業で利用可能になる。

 また、BizTalk Server 2010の機能を使用すれば、SAPソリューションだけではなく、オラクルのビジネスアプリケーションや、IBM AS/400、EDIなどのB2B、Windows Azureなどのクラウド環境に至るまで、複数アプリケーションにわたってのミッションクリティカルなデータ接続が可能になるとのこと。

 「PerfectConnect」の価格は、ライセンス料金が60万円(税別)/サーバー、セットアップサービスが30万円(税別)/サーバー、チューニングサービスが50万円(税別)/サーバー。

 同時に発売開始される「PerfectConnect 導入評価パック」は、導入前評価で必要な要素と基本設定作業を提供するパッケージ。ソフトのライセンスとサンプルBIポータル、サンプルキューブ、サンプルレポートなどを含んでおり、2~3週間での短期導入を可能にしている。価格は、ハードウェアを含まず148万円(税別)。

 最後の「SQL BIソリューション」では、SQL Server 2008 R2の機能を活用した大規模データベースの構築により、激しく変化する経営環境に、迅速に対応できるBIシステムを提供するとのこと。価格は200万円(税別)から。

関連情報
(石井 一志)
2011/7/6 14:09