ネオジャパン、安否継続機能を追加した大規模向けグループウェア新版~価格を抑えた中規模向けも新設


安否確認機能を搭載

 株式会社ネオジャパンは29日、大規模向けグループウェアソフトの新版「desknet's Enterprise Edition Ver.8」を発表した。災害時の安否確認機能を搭載した点が特徴で、ネオジャパンでは、グループウェアの他機能も含め、BCP対策として同製品を訴求したい考えという。また今回は同時に、中規模向けに価格体系を見直した「desknet's Middle Edition」の製品化も発表された。

 desknet's Enterprise Editionは、最大数万名での利用にも対応可能な、大規模向けのグループウェアソフト。同社の主力ソフトであるグループウェア「desknet's Standard版」の機能や使いやすさを受け継ぎながら、商用データベースを利用することでスケーラビリティを確保している。また、組織情報の階層管理機能を備えており、10階層までの組織構造に対応しているなど、大規模企業での運用を見据えた機能を、さまざま搭載しているという。

 新版では、災害発生時に迅速に従業員の安全を確認できる「安否確認」機能を搭載した点が特徴。この機能では、防災管理者が、災害発生時にdesknet'sから各エンドユーザーに安否確認メールを送信。受信者が専用Webページから簡単な項目を入力する、といった手順を踏むことにより、従業員の安否状況を行える仕組みを提供する。利用にあたってはあらかじめ防災管理者を設定しておく必要があるほか、エンドユーザー側でも、緊急連絡先(メールアドレスや電話番号)の入力を済ませておく必要がある。

 この機能は、すでにdesknet's Standard版で利用されている機能だが、desknet's Enterprise Editionでは、グループ単位での安否確認メール配信や、防災管理者設定が可能になっており、大規模企業での利用にも十分耐えられる点が異なるという。

 またスケジュール機能では、人と同時に複数設備の空き状況を検索できる機能を搭載。さらに、承認が必要な設備を予約する「仮予約」機能も追加された。このほか、ユーザーから要望があったものを中心に、50カ所以上の機能改善が実施されているとのこと。

 対応環境は、Windows Server 2003以降、Red Hat Enterprise Linux 3.0以降、Solaris 10。データベースはSQL Server 2005以降、Oracle Database 10g以降、PostgreSQL 8.3などに対応する。

 価格は最小100ユーザーが105万円からで、6月29日より提供開始となる。

 一方のdesknet's Middle Editionは、安否確認機能を含めdesknet's Enterprise Editionと同等の機能を持ちながら、ユーザー数を100~700名に制限することで、価格を抑えた中規模向けのグループウェアソフト。動作環境をWindowsとPostgreSQL 9に限ることで、容易に導入できる簡易性も持つという。

 価格は100ユーザーの場合で52万5000円から。提供は7月末から開始される予定で、新規ユーザーの取り込み以外に、desknet's Standard版からのグレードアップも狙っていくとしている。


中規模向けのdesknet's Middle Editionを製品化他社の同等製品と比べも、価格面で優位という
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