アシストとミントウェーブ、SAP ERP環境の可視化ソリューション「手綱-TaDuna」


 株式会社アシストと株式会社ミントウェーブは14日、SAP ERP環境の可視化ソリューション「手綱-TaDuna」を提供開始したと発表した。アシストが国内総販売代理店を務める米Information BuildersのBIプラットフォーム「WebFOCUS」を用いて、短期間での「見える化」環境構築を実現する。

 「手綱-TaDuna」は、SAP ERPユーザーに対し、見える化環境を構築するためのソリューション。WebFOCUSは、SAP ERPをはじめとするERPパッケージのレポーティング/分析ツールとして実績を有するが、ユーザーの高岳製作所の情報システム子会社、ミントウェーブが持つSAP ERPに関する豊富なノウハウを、WebFOCUSのレポートとして体系化したという。

 また、レポートで必要なデータ項目をSAP ERPから抽出するプログラム、データ変換処理、データマート構造も同時に提供。データ抽出方法などをスキル・トランスファー(技術移転)型で支援するため、構築後も自社でSAP ERPデータを自由に活用できるとのこと。

 このほか、ミントウェーブがWebFOCUSを利用して開発した、ユーザー認証やアクセス制御などを行うユーザー管理ツール「WorkEntrance for BI」と、SAP ERPからデータマートへのデータ連携部分としてアシストが提供する、オープンソースのデータ連携ツール「Talend」が含まれている。

 データマート部分には、既存のOracleや情報系に特化したデータウェアハウス(DWH)「WebFOCUS高速サーバ」を利用することも可能なほか、請求書や法定帳票のようなきめ細かいレポート作成には、WebFOCUSと親和性の高い富士通の帳票作成ツール「List Creator」を、オプションとして組み合わせられるとのことだ。

 なおアシストでは、「手綱-TaDuna」を利用することで、一般的には開発期間が長いとされるSAP ERP情報活用環境の早期構築、リアルタイム分析が可能になるほか、SAP ERPユーザーにとっては別々のシステムとなる帳票、BI、伝票データ分析環境(インターフェイス)を統合し、利便性を向上させられる点もメリットとしている。

 価格は、467万2000円(税別)から。

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