ニクサン、10GbE対応のネットワーク監視アプライアンス最新版

双方向で20Gbpsのパケットを取りこぼしなく取得


米Niksun Founder, Chairman and CEOのパラグ・プルティ氏

 ニクサン株式会社は6日、10Gigabit Ethernet(10GbE)対応のネットワーク監視アプライアンス「NetDetector Alpine」そ新版を発表した。7日より住商情報システム株式会社が販売する。価格はオープンで、参考価格は500万円から。

 NetDetector Alpineは、ネットワークセキュリティ監視アプライアンス。ネットワーク上のすべてのトラフィックを数カ月~年単位の長期にわたって継続的に常時監視し、外部からの攻撃や攻撃につながる兆候はないか、内部からの不正な情報流出がないかを調査できる。

 新版では、SOAやマルチコアプロセッサの採用、およびマルチスレッドOS「NIKOS」の搭載により、パフォーマンスを大幅に向上。10GbEでも全パケットをリアルタイムに取りこぼしなくフルワイヤスピードで取得できるという。1台で10G XFPを2ポート搭載できるため、10GbEの双方向通信(20Gbps)にもフルワイヤスピードで対応する。

 米Niksun Founder, Chairman and CEOのパラグ・プルティ氏は、「20Gbpsに対応しパフォーマンスは2倍に向上。加えてマルチスレッド機能の対応により、処理性能は5倍に向上している。また、SOAにも対応することで、分析が迅速に行えるようになった」と新版の特徴を説明。

 また、取得したパケットを保存するストレージ容量を全シリーズで2倍に増強し、2TBから最大180TBまで拡張可能となった。

 ラインアップは、 1U・12GBメモリ・標準2TB HDDの「3610」、2U・24GBメモリ・標準3TB HDDの「4210」、2U・48GB・標準10TB HDDの「8610P」、4U・48GB・標準10TB HDDで外部ストレージの拡張に対応する「8610X-P」の4種類。8610X-Pで最大180TB HDDまで拡張できる。また10G XFP×2ポートを搭載できるのは8610P/8610X-Pのみ。

NetDetector Alpine(1U)「Interception」「Detection」「Forensics」3つの特徴

 世間ではSONYに対するクラッキングをはじめ、さまざまな企業や団体がサイバー攻撃にさらされている。「サイバー攻撃は戦争行為に値する」という米国防総省の声明に呼応するかのように、FBIへの攻撃も確認され、ネットワークの脅威は残念ながら今後も継続すると見られる。

 ニクサンでは「こうした被害を最小限に抑えるためにも、NetDetector Alpineのような製品が必要」とネットワークフォレンジック製品の必要性に言及。「世界的にそうだが、特に日本ではネットワークセキュリティをより真剣に考える必要がある。特にパケットを完全に取得し分析することにもっと注力しなくてはいけない」としている。

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