日本IBM、クラウド分野に強いパートナーを支援するプログラムを提供


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は25日、クラウド分野でのパートナー支援策「クラウド・コンピューティング・スペシャリティー」を発表した。同日より開始される。

 日本IBMでは、特定のソリューション分野に秀でたビジネスパートナーを支援するため、スペシャリティー制度を2006年から進めている。今回提供される「クラウド・コンピューティング・スペシャリティー」は、クラウド分野でのスペシャリティー制度で、パートナーのビジネス拡大を支援するのが目的という。

 分野としては、SaaS提供企業向けの「クラウド・アプリケーション・プロバイダー」、SaaSベンダー向けのPaaSインフラを提供する企業を対象とした「クラウド・インフラストラクチャー・プロバイダー」を用意。さらに、クラウド環境の設計・構築・管理を行う企業向けの「クラウド・ビルダー」、クラウドサービスの再販や研修の提供、クラウド統合支援などを行う企業向けの「クラウド・サービス・ソリューション・プロバイダー」、クラウド管理・課金・測定・監視などのツール、サービス、テクノロジーを提供する企業向けの「クラウド・テクノロジー・プロバイダー」を含め、全5種類に区分した。

 各分野で条件は異なるが、スキル認定と検証済みソリューションの登録、ユーザー事例の登録、IBMとの取引実績の3項目を満たしている企業が登録できる。

 このスペシャリティー制度で認定されると、クラウドビジネスへの投資に対する支援を受けられるほか、ビジネス開発のための戦略策定ワークショップ、IBMのクラウド戦略やロードマップの初期段階での共有、顧客企業内でクラウドに適した業務を切り出すためのクラウド・アセスメント・ツールの提供、IBMの顧客向けwebサイトでの紹介、認定ロゴ提供、といった支援が行われる。

 このほか、東京・渋谷区の「IBMイノベーション・センター」において、検証環境、セミナー、デモ、ソリューション策定など、クラウドビジネスに必要な支援をワンストップで提供するとしている。

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(石井 一志)
2011/4/25 12:46