デル、Xeon E3搭載の1ソケットサーバー「Dell PowerEdge T110II/R210II」


 デル株式会社は21日、エントリークラスのx86サーバー2製品を提供すると発表した。タワー型の「Dell PowerEdge T110II」と、1Uラック型の「同 R210II」を発売する。いずれも、Sandy Bridge(開発コード名)世代の最新Xeonである「Xeon E3-1200シリーズ」を搭載しているのが特徴で、価格はそれぞれ8万8150円から、11万3610円から。


Dell PowerEdge T110IIPowerEdge R210II
デル ラージ・エンタープライズ マーケティング サーバ・ブランド・マネージャの一志達也氏

 PowerEdge T110II/R210IIは、最新CPUを採用した1ソケットモデルのサーバー。最新のXeon E3 1200シリーズを搭載するほか、8GBのDIMMをサポートし、メモリ容量は従来モデル「Dell PowerEdge T110/R210」と比べて2倍の、最大32GBまで対応できるようになった。こうした強化を受け、「従来モデルと比べて最大1.25倍、性能が向上している」(デル ラージ・エンタープライズ マーケティング サーバ・ブランド・マネージャの一志達也氏)という。

 また、LV(低電圧)メモリを標準としたほか、80 PLUS認定電源の採用により、省電力化を推進。PowerEdge R210IIでは、TDP 20Wの低電圧CPUの搭載も可能としており、いっそうの省電力化を図れるとした。

 搭載ディスクは3.5型のSAS/SATA HDDに加えて、今後は2.5型SAS/SATA HDD、SSDをサポートする予定で、PowerEdge T110IIでは最大6基、PowerEdge R210IIでは最大4基の高密度実装に対応する。このため、「RAID 5/10などに対応し、データ保護に対しても十分対応できる」(一志氏)として、信頼性が強化できる点をアピールしていた。

新製品の特徴2.5型ディスクをサポートしたことで、ディスクの最大搭載量が増えたため、RAID 5/10にも対応可能になった
PowerEdge R210IIでは遠隔管理機能を提供するiDRACを搭載可能

 さらにPowerEdge R210IIは、遠隔管理機能を提供するリモートコントローラ「iDRAC」オプションに対応し、昨今重要性が増しているリモート管理についてもサポート。加えて、奥行きが40cmを切るコンパクトさを実現しているため、専用に小さいラックを作って設置面積を抑えたり、スイッチ用のラックに装着したりすることも可能という。

 新製品の用途としては、ファイルサーバーやプリンタサーバー、中小規模のWeb/メールサーバー、支社・拠点での共有サーバーといったものを想定。静音性が従来より向上しているため、「ワークステーションクラスの静けさになったため、デスクサイドでの利用もそれほど気にならないのではないか」(一志氏)とのことだ。

 なおデルでは、節電やリモート管理などについて知りたいというニーズが高くなっているため、こうしたテーマに関する情報を、同社のWebサイト「テックセンター」内で積極的に公開するし、ユーザーを支援するとしている。


デスクトップ向けCPUに対するXeon E3-1200シリーズの優位性暗号化・復号を支援するAES-NIも活用でき、SSL処理やHDD暗号化などのソリューションで従来以上に威力を発揮する
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