NRI、多彩なソースから取引先情報を収集・整理する「SmartSensor」


 株式会社野村総合研究所(NRI)は14日、企業情報モニタリングサービス「SmartSensor」を発表した。5月1日より提供する。

 SmartSensorは、取引先企業などに関して、関連する新聞記事や行政機関の発表資料、ニュースリリース資料、さらにはブログをはじめとするソーシャルメディアなどの膨大なデータソースから、当該企業の活動やリスクに関する情報を自動的に収集・整理するもの。

 NRIによれば、企業では内部統制のため、取引先企業に関する最新情報を収集し、リスク情報を適切に管理することが必要だが、これまでの情報収集には、有償の新聞記事検索サービスやWebサイトの検索などが活用されており、コストや検索性の問題があったという。

 SmartSensorでは、信頼性のある新聞記事やニュースリリース資料、行政機関、ソーシャルメディアを含めたデータソースから情報を集め、NRIの高度な自然言語処理技術を応用した情報抽出エンジン「SmartCollector」で、企業ごとに各種のデータを集約・蓄積、高度に情報整理できるのが特長。

 また、数千社におよぶ取引先企業を常時モニタリングした場合でも、月額固定で利用できるのもメリット。価格は、5ユーザーで35万円(税別)/月。初期費用は別途必要。なお、5月1日から9月末まで月額利用料を30万円(同)とするキャンペーンを実施する。

 NRIでは、1)新規顧客の開拓、2)顧客企業・業界動向・競合企業の動向把握などの営業活動、3)投資先企業の選定、4)テクノロジー保有企業の検索などのM&A業務、5)取引先の業績チェック、6)取引先企業に関連する事件・事故の把握などの企業審査業務、といった用途に最適としている。

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(川島 弘之)
2011/4/14 16:06