ネットワールド、「VMware vCloud Director」導入支援を本格提供


 株式会社ネットワールドは11日、VMwareのクラウド構築・運用支援ツール「VMware vCloud Director」が英語以外のOSをサポートしたのを受けて、販売・導入支援体制と各種サービスメニューを強化し、国内市場において本格的に展開すると発表した。

 VMware vCloud Directorは、既存データセンター内の仮想インフラリソースをプールして、カタログベースのサービスとしてユーザーへ提供可能にする製品。VMware vSphereとの併用により、VMware vCloud Directorはセキュアなクラウド環境の構築を実現する。

 ネットワールドによれば、2011年2月に日本語環境の動作をサポートするVer1.0.1のリリースに伴い、本格検討するユーザーが増加。VMware vCloud Directorが、米VMware認定のVSPP Aggregatorとして同社が提供する、VMware全製品を仮想マシンの従量課金制で月額利用できるサービスプロバイダー向けのライセンスプログラムの対象製品であることから、プロバイダでも導入機運が高まっているという。

 このような状況を踏まえ、同社ではVMware vCloud Directorに対する販売・導入支援体制を強化し、コンサルティング、設計・構築・開発支援、トレーニングなどの各種サービスメニューを充実させる。

 具体的な強化項目として、「オンサイトトレーニング」「設計支援サービス」「構築支援サービス」「開発支援サービス」「コンサルティングサービス」を追加する。

 オンサイトトレーニングでは、ネットワールドの技術者が機能や運用方法を直接指導し、ユーザー固有の検討事項に細やかに答えながら、短期間での習得を可能にする。

 設計支援サービスでは、可用性、データ保護、パフォーマンス、運用管理、セキュリティ、提供サービスの特性の観点で設計を支援。設計に伴うさまざまな技術的検討項目について、ユーザーの担当者と綿密に打ち合わせし、各項目の決定理由と結果を整理して提供する。要望に応じて設計書の形にまとめることも可能なほか、すでに設計が進んでいる場合のレビューや改善点のアドバイスなどにも対応する。

 構築支援サービスでは、ソフトの導入・設定作業を代行し、すぐに使えるクラウド基盤を提供する。

 開発支援サービスでは、一部開発が必要な場合に同社尾提携企業を紹介。例えば、英語UIの日本語化やAPI連携などに対応するほか、「VMware vCenter Chargeback」による課金レポートのカスタマイズや、今後日本でも販売される「VMware vCloud Request Manager」のワークフロー申請画面の日本語化、カスタマイズといった要望に順次対応していく予定という。

 コンサルティングサービスでは、ユーザーの既存システムの機能をクラウドサービスに移行する際のメリット/デメリット評価、システムの仕分け支援、セキュリティの課題洗い出しなど、ユーザーに最適なクラウド基盤を実現するための計画策定を支援する。

 導入済みの仮想化環境における運用負荷増大などを解消するため、仮想環境の利用状況、設計、各種設定情報の収集、ヒアリングなどから改善点を分析する「仮想化環境サーベイサービス」などにも対応する。

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