NEC、通信機器の生産子会社3社を統合~生産体制の強化のため


 日本電気株式会社(NEC)は1日、通信機器の生産子会社3社を統合し、新会社「NECネットワークプロダクツ株式会社」を設立した。

 統合するのは、NECワイヤレスネットワーク株式会社(本社:福島県福島市)、東北日本電気株式会社(NEC東北、本社:岩手県一関市)、NECアンテン株式会社(本社:東京都府中市)の3社。

 それぞれ「無線通信機器、放送関連機器及び制御システム機器の開発、製造、販売、保守」「固定/移動通信システムの製造、販売」「通信用アンテナ、電波応用機器アンテナ等および周辺機器の開発、製造、販売」を行っていた。

 これらを生産体制強化を目的に、新会社のNECネットワークプロダクツ株式会社に統合し、新たに「通信機器、放送関連機器、制御システム機器及びアンテナの開発、製造、販売、保守」事業として進めていく。

 新会社の資本金は4億円(NEC100%出資)、従業員数は約1130名(4月1日設立時)。新会社では、旧NECワイヤレスネットワーク株式会社を本社工場と位置づけ、旧NEC東北を一関工場、旧NECアンテンを那須塩原工場とし、生産技術の標準化やものづくりのノウハウ共有を図るとしている。

 今回の統合は、通信機器の生産子会社に分散配置されていた技術と人材を結集することで、生産技術力やSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)の強化を図り、グローバル競争に対応できる生産体制の構築を目指すもの。「2010年11月に発表した計画で、震災の影響を受けての統合ではない」(NEC)。

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(川島 弘之)
2011/4/1 14:06