NEC、従来比10倍以上の効率を実現した仮想化サーバー対応通信技術~OpenFlowを利用


新技術のイメージ

 日本電気株式会社(NEC)は11日、OpenFlowを仮想サーバーで利用する際に、通信効率(速度×CPU負荷)を、従来比10倍にする新技術を開発したと発表した。

 OpenFlowは、ネットワークの通信単位を“フロー”として定義し、フロー単位できめ細かな経路制御や品質確保などが可能な新技術。また、従来は各スイッチに一体化されていたデータ転送機能と制御機能を異なる製品に持たせることも可能になっている。

 今回、NECが開発した技術は、OpenFlowを仮想化したサーバーで利用する際に、サーバーに搭載した米Solarflare製のフロー通信対応NICを用いて、仮想化サーバー上の複数の仮想マシンにおいて、高速化・効率化を実現しているという。具体的には、フロー未対応の従来型NICによる通信と比べた場合、10Gbpsと3倍以上の高速化を行えるほか、CPU負荷も約1/3に削減した。

 開発された新技術では、ソフトウェア処理のため効率化、高性能化が難しかった、仮想スイッチによる中継処理を必要に応じて省き、NICと仮想マシンの直接の通信による処理(カットスルー)に切り替えることで、高速化を実現しているとのこと。

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