EMCとネットワンシステムズ、日本市場におけるクラウド基盤構築事業拡大で戦略的協業


 EMCジャパン株式会社とネットワンシステムズ株式会社は3月9日、日本市場におけるプライベート・クラウドへの移行促進を目的として、米国EMC社とネットワンシステムズが戦略的協業で合意したと発表した。米国EMCの投資を受けてネットワンシステムズがEMC製品のソリューションとサポートメニューを強化・拡充し、両社は共同で営業活動の強化およびマーケティング活動を行っていく。

 今回の協業では、米国EMC社からネットワンシステムズへの投資も合わせて行われる。EMCにとっては投資も含めた協業関係は日本で初めて。この投資により、ネットワンシステムズはEMCの仮想化やクラウド向け基盤ソリューションの市場への投入を強化すると同時に、EMC製品やソリューションの導入、サービス、販売にフォーカスした営業やサービス部門を立ち上げる。

 両社はこの協業により、サーバー・ストレージ・仮想化ソフトウェアなどを含めた高品質なクラウド基盤技術を顧客に提供。日本市場で急増するデータセンター要望に応えていくとしている。

 ネットワンシステムズはEMCとの提携のもと、クラウド基盤構築に向けたソリューション・メニューとして、仮想データセンター向けに設計されたSAN用ストレージ「CLARiX」とNAS用ストレージ「Celerra」を一つに統合したEMCのユニファイド・ストレージ「EMC VNX」および仮想データセンター向けに設計されたハイエンド・ストレージ「EMC Symmetrix VMAX」を中心とした、事業継続・災害対策を含むクラウド基盤構築ソリューションをはじめ、重複除外バックアップソフト「EMC Avamar」および重複除外ストレージ・システムを用いた重複除外バックアップソリューション、運用管理・ネットワーク監視ソリューション、複数のデータセンターをシームレスに利用するためのマルチデータセンターソリューションなどを提供する。

 またネットワンシステムズは、クラウド基盤をサポートするサービス・メニューとしては、コンサルティング、設計・構築、保守サービス、監視・運用サービスなどにおけるEMC製品への速やかな対応とツール活用や、EMC製品に関する技術者教育サービスなどのメニューを拡充する。

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