EMCジャパン、重複除外機能を備えたバックアップアプライアンス「Data Domain Archiver」


EMC Data Domain Archiver

 EMCジャパン株式会社は14日、重複除外機能を備えたバックアップアプライアンス「EMC Data Domain Archiver(DD Archiver)」を発表した。価格は、最小構成時で2860万円から。3月末の提供開始を予定する。

 DD Archiverは、データドメインの技術を利用した製品の1つで、重複除外機能によって、バックアップデータは平均1/10~1/30に圧縮されるため、効率よく保存することが可能。内部に短期保存データ用と長期保存データ用の2つの階層を持っており、ユーザーが設定した保存期間を超えると、データを安価な階層に移動する仕組みによって、コスト効率のよい長期保存を実現する。

 また、整合性と一貫性を継続して確認する非脆弱性アーキテクチャ(DIA)により、長期にわたるデータ保存を確実に行えるほか、システムの障害切り分けとアーカイブユニット単位でのリカバリが可能。さらに、1つのアーカイブユニットが使用できない場合でも、ほかのコンポーネントに影響を与えず、単独で復旧できるとしている。

 レプリケーションについては、重複排除後の最小限のブロックデータのみを送る仕組みにより、スムーズに遠隔地への転送を実行でき、障害からの復旧についてもユニット単位で行えることから、最小限のデータ転送で速やかに復旧可能という。

 最大容量は、短期保存データ用階層が96TB、長期保存データ用階層が474TBで、重複除外後の論理容量は、最大28.5PB。最大スループットは9.8TB/時となっている。

 なお、バックアップソフトは、EMC NetWorkerやSymantec NetBackupなどの一般的なものと連携可能。EMCジャパンでは、テープ媒体を利用した場合のデメリットを解決できるソリューションとして、テープ環境からの置き換えを推進したい考えである。

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