NTTデータ、クラウドサービス連携プラットフォーム「Sinfonex」


Sinfonex概念図

 株式会社NTTデータは1日、クラウドサービスを連携するプラットフォーム「Sinfonex」を発表した。4月1日より提供する。

 Sinfonexは、Webサービス連携、ID連携を中心とした技術によって実現される、クラウド事業者向けのサービス連携プラットフォーム。事業者は自社のWebサービスをSinfonexに接続することで、Sinfonexが連携するほかのクラウドサービス上の機能(WebAPI)や利用者IDを自社Webサービスでも利用できる。

 具体的には、「OAuthならびにAPI接続によるWebサービス連携」と「OpenID及びSAMLの2つの方式によるID連携」を核として、サービス連携を実現する。

 Webサービス連携機能では、インターネット上でAPIとして公開されているWebサービスの機能を、サービス連携エンジンを介して連携させる。通常、APIを自社サービスに組み込むためには、まずそれぞれのAPIの仕様に従い、各Webサイトにて個別に連携の仕組みを作る必要がある。Sinfonexは、連携する各WebサービスのAPIの仕様差異を吸収し一元化することで、こうした手間を削減してくれる。

 4月のサービス開始時点では、Facebook、Google Appsで提供されているAPIに対応。以後、順次連携サービスを追加していく予定。

 一方、ID連携では、別のWebサービスで利用されている利用者IDを用いて、自社のWebサービスを利用できるシングルサインオン(SSO)機能を提供。OpenIDとSAMLの両方式を採用している。

 今後はサービス連携機能の充実を図るとともに、Sinfonexを介して異なる業界・分野のサービス連携も実現。既存サービスとの相乗効果により、日常における利便性向上だけでなく、新しい価値の提供も目指すという。また、同社の総合クラウドサービス「BizXaaS」のアプリケーション群とも連携し、BizXaaSブランドで展開される各種サービスの提供チャネル拡大や連携機能の強化を図るとしている。

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