リコー、文書業務処理システム「Ridoc Smart Director」


 株式会社リコーは22日、文書業務処理システム「Ridoc Smart Director」を発表した。2月25日に発売する。

 Ridoc Smart Directorは、FAX受発注業務や図面管理業務など、文書の編集を伴うワークフローを効率化するためのソリューション。リコーでは具体的な使い方として、「カンタンファクスソリューション」「カンタン文書管理ソリューション」の2つを提案している。

 このうちカンタンファクスソリューションでは、デジタル複合機「imagio MPシリーズ」でFAXを受信した場合に、PC画面上へポップアップ通知するとともに、Ridoc Smart DirectorによってFAX受信文書を表示することができる。さらに、相手先へのコメント、納期回答、FAX返信とその文書の保管までを含めたすべてのステップを、PC上で行えるという。

 一方のカンタン文書管理ソリューションでは、大量の紙文書をスキャニングした際などに、効率的な保管作業を行えるようにする。具体的には、新着のスキャニング文書を開き、画像の回転やごみ取りなどの画像補正を行うとともに、プロパティを入力してファイルサーバーなどに保管することで、電子化した図面・文書の保管作業を支援する。

 さらに、デジタル複合機の操作パネル上で保管先やファイル名を容易に設定できる「imagio カンタン文書登録 V2」と組み合われば、作業効率のさらなる向上が実現するとのこと。

 このほか、既存のリコー製ドキュメント管理製品とRidoc Smart Directorを組み合わせれば、デジタル複合機でFAX受信したデータや、スキャンしたデータのさらなる活用が可能になるという。

 例えば、ドキュメント配信システム「Ridoc GlobalScan」を用いてプロパティ情報を追加した画像データを、Ridoc Smart Directorに配信すると、追加されたプロパティ情報が自動でRidoc Smart Directorに設定されるので、必要な時に必要な文書を見つけたり、情報の共有を容易に行ったりできるとのことだ。

 価格は、基本パッケージ(1ライセンス)が1万9800円(税別)で、追加5ライセンスが6万2000円(税別)、追加10ライセンスが11万3000円(税別)。

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(石井 一志)
2011/2/23 06:00