コクヨS&T、コベルコシステム、アプレッソの3社、企業間の業務連携を行うクラウドソリューション


ソリューションの概要

 コクヨS&T株式会社は8日、コベルコシステム株式会社、株式会社アプレッソと協業し、企業間での業務連携を実現するクラウドソリューションを提供すると発表した。コベルコシステムが販売を担当する。

 今回の協業で提供されるソリューションは、企業間での効率的でセキュアなデータ集配信と、基幹システムとの自動連携を実現するもの。コクヨS&Tの「@Tovas」、アプレッソの「DataSpider」、コベルコシステムの「e-SYOHSI」を組み合わせて提供される。

 具体的には、DataSpiderにより基幹システムから自動抽出したファイルを、SaaS型サービスの@Tovasにより、インターネットを介してセキュアに送信する一方、@Tovasで受信したファイルも、DataSpiderで基幹システムに自動的に格納する仕組み。@TovasとDataSpiderの連携を、e-SYOHSI Adaptor for @Tovasが担当する。

 このソリューションを導入することで、従来はFAXや専用線、メディアでのデータ交換などによって行われていた企業間のファイル集信・配信を、インターネット経由に変更できるため、企業は人手によるデータ集配信作業の手間を軽減可能。従来はスクラッチ開発や手作業で行われていた基幹システムとのデータ連携を、同時に、DataSpiderとe-SYOHSIにより、ノンプログラミングで自動化することから、開発費も大きく削減できるという。

 さらに@Tovasは、セキュアなSSL通信によってデータを保護するほか、トレーサビリティ/リアルタイムトラッキング機能による証跡記録を備えるため、内部統制にも効果があるとしている。

 価格は195万円からで、別途、送信量などに応じた従量制の料金が必要。ソリューションの販売を行うコベルコシステムでは、2012年度までに、50社・1億円の販売を見込んでいる。

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(石井 一志)
2011/2/8 14:27