サイトコア、コンテンツ編集の操作性を向上したWeb CMS新版


代表取締役社長の片山雅之氏

 サイトコア株式会社は25日、Webコンテンツ管理システム(CMS)の新版「Sitecore CMS 6.4」を発売した。

 Sitecore CMSは、デンマークSitecoreが開発したWeb CMS。日本法人は、アジア進出の第一拠点として2010年1月に設立された。製品の特長は「多機能コンテンツ管理機能」に加え、ビジター行動解析などの 高度な「アナリティクス機能」と、多変量テスト、パーソナライゼーションなど「オンラインマーケティング機能」を統合している点で、「Webサイトを単なる情報提供の場から、顧客との『きずな』を深め、新たなビジネス機会を生み出す場へと変化させる」(代表取締役社長の片山雅之氏)という。

Sitecore CMSの3大特長使いやすさと多機能の両立。Windowsのスタートメニューに似たUIに各機能が集約されている

主要な機能

 新版では、コンテンツ編集機能の操作性を向上。公開時のイメージを見ながら、Webサイトのレイアウト変更や表示パーツ(画面構成要素)を挿入/削除できる編集機能を新搭載し、HTMLの知識のないユーザーでも簡単にページを作成/更新可能となった。

表示パーツを簡単に挿入できるログイン用パーツを挿入している例
マーケティングオートメーションとアナリティクスの統合

 オンラインマーケティング機能の操作性も向上し、多変量テストやリアルタイムパーソナライゼーションも実際の表示画面を見ながら設定可能となった。このため、マーケティング担当者は複数のツールを組み合わせることなく、また各ページへの特殊なJavaScriptやタグを埋め込むという煩雑な作業を行うことなく、サイトのデザイン、効果測定などが実施できるという。

 片山社長は「経済規模、インターネットインフラの普及から、日本市場への期待は大きい。多言語サイトでの日本語対応実績(マンチェスター・ユナイテッドなど)や、日本企業の海外法人サイトでの採用実績(キヤノン、東芝、マツダなど)がアピールポイントとなる」と説明。

 また「日本では企業サイトが立ち上がって10年以上が経過し、現在、サイトリニューアルの波が起きている。また、スマートフォンなどのマルチデバイス対応、多言語対応、あるいは企業広報ページからもっと動的なマーケティングチャネルへの発展といったニーズが存在している」とし、それらをビジネス機会ととらえ、2011年度に認定パートナー15社、35サイトでの採用を目指す。

 参考価格は、最小構成で134万円より。イースト、シグマコンサルティング、CSK Winテクノロジー、セカンドファクトリー、ソフトバンク・テクノロジー、ソルパック、デザインテクノロジー、ネクストスケープ、ビービーシステム9社のパートナー経由で販売する。

関連情報
(川島 弘之)
2011/1/25 15:07